2009年1月29日木曜日

「冬に耕す」(箴言20:4; ルカ6:21) 1月25日説教

 今年の熊本バンド早天祈祷会が近づいた。実行委員長として心配なことは、熊本バンドに関する講演を依頼できる方々が徐々に亡くなられていることである。
  委員会では熊本バンドの物語を記した小冊子『熊本バンドを懐う』の再発行を同志社にお願いした。この冊子は同志社が花岡山に「奉教の碑」を建立した時に発行された。執筆者の三井久先生は戦前の草葉町教会牧師、福田令寿執事は信徒を代表する方であった。文章には熊本バンドへの熱い思いが溢れている。  アメリカでは先週、厳寒のなかオバマ大統領の就任式が行われた。大統領は独立戦争時の真冬を想起させ、アメリカが一体となって現下の苦難の冬を乗り切ることを訴えた。草葉町教会にも想起すべき真冬がある。1876年1月30日、熊本洋学校の生徒35名が花岡山でキリスト者となる盟約を交わしたことである。彼らは激動する日本の中で自分たちの使命を真剣に考えた。日本の教会が「伝道の冬」に見舞われている今、熊本バンドを思い起こし、伝道の熱意を回復したい。
山下慶親牧師