2009年8月20日木曜日

(ガラテヤ3:4; Ⅱコリント5:14-15)8月16日説教「犠牲を無駄にしない」

マキシミリアン・コルベ神父は1930年来日。6年間長崎で「聖母の騎士会」の活動をした。ポーランドに帰国後、1941年8月15日、奇しくも聖母マリア被昇天祭の日、アウシュヴィッツ収容所で召天した。
  ナチスに協力しないコルベ神父は収容所送りになる。脱走があった時、同じ収容者棟の全員が起立させられ、餓死刑室送りになる10人が選び出された。この時、神父は号泣するガヨヴィニチェクの身代わりになる。餓死刑室からは賛美が聞こえていたという。コルベ神父は他の9人を最後まで看取り、最終的に毒殺される。
  解放後、ガヨヴィニチェクは息子2人の戦死を告げられ、神父を死に追いやったとして冷たい視線を浴びる。しかし数年後、尊い犠牲が無駄にならないように、コルベ神父の愛を伝える決意をする。
  私たちは日本人として先の戦争の犠牲を無駄にしてはならない。またキリスト者としては、十字架にかかられた主イエスの犠牲を無駄にしてはならない。私たちには、尊い犠牲が無駄にならないように語り継ぎ、広く伝えていく使命がある。 山下慶親牧師