アドヴェントからペンテコステまでは主イエスの御生涯に集中する「主の半年」と言う。それに対してペンテコステからアドヴェントの前までを「教会の半年」と言う。
「教会の半年」は、聖霊の導きと支配をしっかりと自覚しつつ歩む。具体的には「神」「教会」「私」「隣人」「社会」といった関係性の中で、それぞれを見つめ直す期間となる。「聖霊の導き」と言ってもピンと来ないかも知れない。しかし聖霊の働きは多岐にわたり、私たちに直接・深く関わっている。
パウロは「神の霊によって導かれる者は皆、神の子なのです(14節)」「あなたがたは…神の子とする霊を受けたのです(15節)」と言う。
思い返せば、私たちは聖霊によってイエスを知り、聖霊によって十字架の意味を知り、聖霊によって信仰が与えられ、生かされている。そうやって「神の子」とされている。「聖霊の導きと支配」を再確認した私たちは、既に歩み出している「教会の半年」を、神に対して・教会に対して・隣人に対して・社会に対して、誠実に生きる者でありたい。 難波信義牧師