2010年1月26日火曜日

「難しすぎない戒め」 (申命記30:11-20)1月17日説教

 入試のシーズンである。受験生は「狭い門」から入ろうと努力している。イエスは「狭い門から入りなさい」「命に通じる門」は狭くて細いと言われたが、受験生が学力を問われるのと同じように、信仰者は聖書やキリスト教の知識を問われるのだろうか。
 金持ちの青年が永遠の命についてイエスに尋ねた話がある(マタイ19:16-22)。青年は高尚な知識や難しい戒めこそが大事だという思い込みをしている。しかしこの問答の直前では、イエスが子供たちを招いて、「天の国はこのような者たちのものである」と言われたことが書かれている(3福音書に共通している)。天の国で永遠の命を得るために重要なことは、頭の中身ではないということである。
 申命記では神の戒めが「難しすぎるものでもなく、遠く及ばぬものではない」「御言葉はごく近くにあり、あなたの口と心にある」と告げられている。難しく考えすぎることなく、天の国の門を通り、永遠の命へと向かう信仰生活が送れるようでありたい。 山下慶親牧師