2008年11月20日木曜日
「国籍を天に持つ」(フィリピ3:12-4:1) 11月16日 説教
アメリカ次期大統領にバラク・オバマが選出された。極めてユニークな背景を持った新大統領に、人種、宗教、国家を超えたリーダーシップを期待したい。
パウロはローマ帝国各地に三度の宣教旅行を行った。彼は広い視野を持っていた。この点、イエスの直弟子たちと大きく違っている。彼の広い視野は、外国生まれのユダヤ人であったこと、当時の国際語であるギリシア語を話せたこと、ローマ市民権を持っていたことと関係あるだろう。しかし、それ以上に、彼には、「もはやユダヤ人もギリシア人もない・・・皆、キリストにおいて一つである」という信仰があった。
パウロはフィリピの人々に宛てて、「わたしたちの本国は天に」あると書き送っている。キリスト者は地上の国籍は違っていても、天国という国に属している。そのパスポートには菊の紋章ではなく、十字架の紋章が刻印されている。天国に国籍を有するキリスト者として、パウロのように広い視野を持って、この世での生活をしっかりと送っていきたい。 山下慶親牧師