2014年5月14日水曜日

4月6日の説教要旨


「主の恵みを確かめ
ここから歩み出そう」
(使徒26:12-18) 難波信義牧師

新年度の歩み出しにあたり年間目標・
聖句から理解を深めたい。特に次年度に
創立130年を迎える、その準備の年とし
て「感謝と派遣」の自覚を新たにしたい。
示された御言葉は16節だが、これは
「パウロの回心」と呼ばれる場面の一部で
ある。特に使徒言行録には3度も「パウ
ロの回心」の記述があり、それほど重要
な出来事であり、またパウロ自身、何度
もこの出来事を語っていたからこそ、3
度も記録されたのだろう。その上、語ら
れている内容は、伝道者パウロからすれ
ば隠しておきたいような過去であった。
しかし彼は包み隠さず語る。なぜなら、
キリスト者を迫害していたその人間が、
イエスの召命を受けたのだという事実、
この事実こそが、イエスとは誰であるか、
イエスの福音とは何であるかを明確に示
していたからである。罪の赦しの福音を
語るパウロは、罪の赦しというものがど
れほど徹底したものであるのかを、身を
もって示したのである。
思えば私たちにも、様々な形での回心
があっただろう。それを経て今の「私」
がある。このような前提に立って16節
の言葉を読むと、これが私たち一人一人
に示された主の召命として響いてくる。
主の招きに感謝し、導きを確信し、遣わ
されるままに歩む1年としたい。