2009年8月4日火曜日

(コヘレト11:9-12:1;ヘブライ1:32-11:2 7月26日説教「確信を捨ててはいけません」

草葉町教会は二度の大試練に遭遇した。1つは終戦直前の7月1日、空襲で会堂が焼失したことである。もう1つは1953年6月、大水害で会堂・牧師館が浸水被害に遭ったことである。国宗晋兄は教会百年誌に、「前の会堂は(建築後)十年にして焼失、今回は建築後四年にして水魔に襲われる。天意果たして何所にありや」と書いている。しかし、私たちが思い出すべく問いかけられているのは試練自体ではなく、試練を克服していった教会員たちの信仰である。  旧約「コヘレトの言葉」には、「若い日に造り主を覚えよ」という言葉がある。二度の試練を思うと、若い日の信仰を保ち続けて、空襲や水害の中から教会を復興させていった人々について考えさせられる。「ヘブライ人への手紙」の著者は、「自分の確信を捨ててはいけません」と言って、励ましを与える。私たちは、数十年前に焼け跡や泥土となっていた同じ場所に立って、礼拝している。信仰の確信を大事にしていきたいと思う。山下慶親牧師