8月末、2人のキリスト者の顔が思い浮かぶ。1人は先日死去した韓国の金大中元大統領である。彼は北朝鮮に太陽政策をとり、日本の大衆文化に門戸を開放した。もう1人はキング牧師である。彼は「私には夢がある」の演説で、黒人と白人が真に兄弟姉妹となることを訴えた。2人のノーベル平和賞受賞者の共通点は、敵対関係があった中で、良き隣人関係を創出しようと努力したことである。
本日は衆議院の選挙日である。最近の議論では、日本の軍備増強や核武装を唱える声が聞こえる。核大国のオバマ大統領が核廃絶を呼びかけ始めた一方で、唯一の被爆国がこんな状態では情けないし、将来が心配でなる。私たちは世界中が隣人同士になることを夢見たい。 イエスは、ユダヤ人とサマリア人の対立関係があった中で、律法の専門家に「善いサマリア人」のたとえを語られた。私たちは隣人の範囲に関して、律法の専門家のような狭さではなく、イエスのような広さを持っていたい。そして「隣人となる」努力をしていくようでありたい。 山下慶親牧師