2010年2月1日月曜日

倜儻不羈なる青年たちの息吹(霊)」 (コヘレト12:1-2; 使徒1:44-48)1月31日説教

同志社の創立者・新島襄の遺言に、「倜儻不羈」(てきとうふき)という言葉がある。自分の考えをしっかり持ち、束縛されない自由なあり方である。奉教趣意書を書いて署名し、同志社で最初の卒業生となった熊本バンドはまさにそのような人々であった。
現在、多くの学生が同志社で学ぶようになっており、11月の創立記念日や1月の新島召天記念日には早天祈祷会を行って、同志社の使命を確認し続けている。
 新島と熊本バンドの出会いは実に幸いであった。新島はアメリカの大学で学位を取得した最初の日本人であった。しかし熊本バンドは臆することなく、先生の新島を批判した。と同時に自分たちを受けとめてくれる新島の姿に惹かれた。
 初代教会と熊本バンドには共通する息吹(霊)が感じられる。どちらも迫害や反対に屈することなく、信仰や信念を貫いていったからである。私たちも同じ息吹によって生かされている。現代における使命を分かち合っていきたい。 同志社大学神学部 原誠教授