2010年3月30日火曜日

「誇る者は主を誇れ」(士師記7:2-7; Ⅰコリント1:26-31)2月21日説教

 日本が日露戦争に勝利したのは1905年。しかし40年後、日本は第二次大戦で敗北し多くの犠牲者を出した。その敗戦から40年、経済成長を遂げた日本はバブル景気に浮かれたが、バブルははじけた。草葉町教会は戦後4年目、空襲で焼けた会堂をやっと再建した。戦後の経済成長に並行して教勢は伸び、1989年(バブル崩壊前年)絶頂期を迎えた教会は立派な現会堂を建設した。そして間もなく、教会内には深刻な諸問題が生じることとなった。西独元大統領ヴァイツゼッカーは戦後40年目の1985年、「荒れ野の40年」という演説で「40年の歳月」が人間の意識に重大な影響を及ぼすことを述べた。確かにそうなのかもしれない。
 ギデオンが登場する前後にも「40年」が出てくる。40年の中で民の心には奢りが生じるのである。神がギデオンに300人の少数兵力で戦わせたのは民の心がおごらないようにするためであった。私たちは教会として謙虚な歩みをしていきたい。誇るのは自分たちではなく、十字架にかかられた「主を誇り」として。 山下慶親牧師