2012年12月13日木曜日
「主の光の中を」(イザヤ書2:1-5) 12月2日説教要旨
先週のミカ書・預言者ミカと同時代に生きた預言者イザヤ。アッシリア帝国の脅威の中で、衰退して行くイスラエルであったが、イザヤもまたミカと同様に、国家の衰退は外的要因によるものではなく、全ては正しく主の言葉を聞き入れているかどうかにかかっている、という視点をもっていた。それ以上にイザヤは、主なる神こそが世界の中心であるという確信があったので、世界中の人々が神を礼拝にするために集まってくるのだと、力強く語る(23節)。
イザヤが語る、このような「本来の姿」に世界が立ち返る時、世界は平和に包まれるのだという(4節)。イザヤは、この神による永久の平和を「主の光の中」と呼び、その道を歩もうと言う(5節)。アドヴェントに入った。その最初の主に、神への信頼による「平和」についての力強いメッセージが示された。特に十字架へと進まれるイエスの、その誕生を待ち望むアドヴェントであることを思う時、私たちは、このイエスの自己犠牲の足跡をたどることを通して、クリスマスの意味を捉え直したい。
主に倣いつつ、平和をつくり出す一人としてアドヴェントの日々を歩みたい。預言者イザヤが招くように、私たちも共々に「主の光の中を歩もう」。難波信義牧師