2012年12月13日木曜日


「彼らを羊のように」(ミカ書2:6-13) 11月25日礼拝要旨

紀元前700年頃に南王国ユダで活動した預言者ミカの言葉。アッシリア帝国の脅威の中で、衰退して行く南王国ユダであったが、ミカにとって、国家の衰退は外的要因(この時代ではアッシリアの
台頭)によるものではなく、全ては正しく主の言葉を聞き入れているかどうかにかかっている、という視点であった。

特にミカが告発しているのは、国を正しく導くはずの政治指導者と宗教指導者たちであった。彼らは「神は祝福に満ち、恵みを与えられる神」だと、もっともらしい主張をするが、ミカはその彼らを、
「昨日までわが民であった者が/敵となって立ち上がる( 8節)」と鋭く告発する。
彼らは自己弁護・正当化のために神を利用しているに過ぎず、民から搾取・抑圧する彼らこそが「敵」だと言う。さらに「この地は汚れのゆえに滅びる( 10節)」と、国の滅亡を語る。

これは一方で悲観的な響きを持っているが、同時に復興の預言も語られている( 12節以下)ことから、神の復興の約束・その信頼の中で、恐れず歩むことが示される。現状が混乱し、耐え難いとしても、復興の希望・回復が約束されているのだから、新しく作り替えられながら、新しい希望を持って歩み出そう、と促される。「自己解体」や「白紙に戻す」事を恐れず、神に信頼して歩みたい。
難波信義牧師