2014年7月24日木曜日

6月29日説教要旨

「神に向かって声をあげ」
(使徒4:13-31) 難波信義牧師

聖霊降臨の出来事(2章)によって力
強く宣教を開始した弟子たちだったが、
その最初から困難があったことを、示さ
れた場面は伝える。すなわちペトロとヨ
ハネによる宣教に対する、ユダヤ教指導
者たちからの脅迫である。釈放された二
人は、すぐに仲間のもとに行き、出来事
を共有する(23節)。現実を認め、共に
この現実に向き合うことができたのは、
神への信頼があったから・祈ることを知
っていたからである(24節)。このよう
に「祈り」とは神へと目を転じることか
ら始まる。目の前の問題の大きさにでは
なく、その背後におられる神の大きさに
目を向けるのである。この絶対的信頼の
中で、彼らは神に叫び求める。「彼らの脅
しに目を留め(29節)」と。彼らは脅迫
されている現状を、そのまま神に訴えた。
さらに、神ご自身が手を伸ばしてくだ
さることを祈り求めた(30節)。実際に
手を伸ばすのは彼らだが、その手に、御
手を添えてくださいと祈るのである。私
たち祈り求めることも、このことである。
神が、この私を通して、現実に手を伸ば
してくだい、という祈りである。
この祈りに「聖霊の満たし」によって
応えてくださった神に、私たちも信頼し
て歩もう。