2010年1月4日月曜日

「幼い日から親しんできたこと」(Ⅱテモテ1:1-10;3:14-17)12月6日説教

 パウロが第1回宣教旅行でリストラに行った時、テモテの祖母ロイスと母エウニケがキリスト者となった。当時、テモテはまだ子どもであった。パウロが第2回宣教旅行で再びリストラを訪れた時、テモテは祖母と母から立派に信仰を受け継いでいた。この姿を見たパウロは、テモテを宣教旅行の協力者として選んだ。パウロの宣教は、決して単独で行われたのではなく、テモテのような協力者によって支えられたのである。
  パウロはテモテに大きな信頼を置いていた。なぜなら、信仰を捨てて離れ去る同労者たちがいた中で、テモテは献身的な協力者であり続けたからである。伝承によれば、パウロの殉教後およそ30年間、テモテは迫害下のアジア州で諸教会を指導し、殉教の死を遂げたのであった。テモテは祖母や母を通して「幼い日から」聖書に親しみ、信仰が育まれていた。クリスマスには、子どもたちや孫たちと聖書を読み、共に礼拝し祝う最善の機会である。信仰が次世代に継承されていくことを心から願う。 
山下慶親牧師