2010年1月4日月曜日

「天使の言葉を信じる」(ルカ福音書1:5-20)12月13日説教

天使が祭司ザカリアに現れて、ヨハネの誕生を予告した。ザカリアと妻エリサベトは高齢であった。天使はマリアにも現れて、幼子イエスの誕生を告知した。
  天使が登場するのは降誕物語だけではない。福音書の他の箇所や旧約聖書でも登場し、讃美歌でも歌われている。新約聖書を読むと、天使について正反対の立場があったことが分かる。サドカイ派は「復活も天使も霊も」ないと主張した(使徒言行録23:8)。コロサイ教会には、天使礼拝にふけってキリストから離れる人々がいた(コロサイ2:18)。私たちの場合には、天使についてどのように考えるのか。
  大事なことは、天使が“存在”するかしないかではなく、天使が告げたとされる“言葉”であり、神からの知らせである。天使はマリアに「神にできないことは何一つない」と告げた。エリサベトとマリアに幼子を授けた神は、暗闇に光を生じさせ、絶望を希望に変え、人間が「一人も滅びない」ために救い主イエスを遣わされた。天使の言葉を信じて、クリスマスを感謝と賛美で迎えたい。山下慶親牧師