2010年1月4日月曜日

「天の故郷を思う」(ヘブライ11:1-3; 7-16)11月8日説教

ヘブライ人への手紙11章では「信仰によって」生きた人々が列挙されている。
  ノアは神の指示に従い、巨大な箱舟を建造した。大洪水が訪れた時、ノアと家族、すべての種の雌雄は、箱舟に乗り込んで救われた。彼は「まだ見ていない事柄」に備えていたが、彼の行為は周囲の人々の目には愚かなことであった。
  草葉町教会の会堂は、床が海の色で3階構造、ステンドグラスでは鳩がオリーブの葉をくわえている。まさにノアの箱舟である。永眠者となっている20年前の教会員たちは、現代における救いの箱舟のため資金と労力を惜しまなかった。
  アブラハムも目に見えないものに目を注ぎ、「信仰によって」「行き先も知らずに出発した」。教会の永眠者たちも「信仰によって」戦中戦後を生き抜き、人生の試練や病気に立ち向かわれた。永眠者記念日にあたって、私たちもノアやアブラハムのように「天の故郷」を思いながら、「望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認」しつつ「信仰によって」生きていくようでありたい。山下慶親牧師