2010年12月17日金曜日

(ルツ2:10-12、ルカ1:39-45)11月28日説教 「内なる飾り」

ベツレヘムの人々はナオミと異邦人の嫁ルツのことをひそひそと噂しました。ひそひそ話が人を傷つけます。相談する相手もなく、二人は家の中にこもってしまいます。しかし、ボアズが落穂を拾うルツを受け止めてくれました。ボアズの母も異邦人で、その苦労を分かっていたからです。そのことで、ナオミもルツも本当に勇気づけられました。

さて、それから約千年の時を経て、マリアのもとに天使が遣わされました。神の御子を宿している。マリアはそのことを誰かに相談したくなりました。許婚のヨセフは正しい人でしたが、正しさだけで人は救えません。黙って受け止めてくれる愛の隣人が必要でした。マリアは親類のエリサベトに相談しました。エリサベトは黙ってマリアの言葉に耳を傾けてくれました。エリサベトも聖霊によって身ごもっていたからです。そのことで、マリアは本当に勇気づけられました。

私たちも、真の隣人である主イエスに勇気づけられています。主イエスはいつも私たちの祈りを聞いてくださるからです。その御姿に倣い、また、ボアズやエリサベトの姿勢に倣って、私たちも、この世界で小さくされている声に耳を傾け、祈っていきたい。その姿勢をもって、私たちの「内なる飾り」とし、アドベントを歩みましょう。      竹前篤(宮崎教会)牧師