2011年8月17日水曜日

(使徒言行録2:1-11)「宣教する教会の誕生日」6月12日説教礼拝

聖霊降臨日(ペンテコステ)は一般に「教会の誕生日」と呼ばれる。示された聖書にあるように、弟子たちの上に約束の聖霊が降り、力を得て宣教を開始し、これによってキリストの教会が始まったからである。

しかし今回、ふと気付かされたことがあった。それはこの聖霊降臨の出来事よりも前から教会は存在していた、と言う事だ。使徒1章には、弟子たちが一つの場所に集まって、共に祈っていた事が示されている。さらにユダの欠員によって11名となっていた「使徒」の12人目の補充を行っている。

すなわち教会の組織や制度に関わる運営が行われていたのだ。これはまさに教会の存在に他ならない。ならばペンテコステを「教会の誕生日」と呼ぶのは間違っているのだろうか。示された聖書を改めて読むと、「不思議な・奇跡的な現象」に目が向くが、ここで大切なのは、このように現象を通して・様々な言葉を通して「福音が語られた」と言う事だ。

つまり聖霊降臨によって「宣教が開始された」と言う事だ。だから、ペンテコステは「宣教する教会の誕生日」なのだ。弟子たちは、霊に満たされ、霊に強められ、時が良くても悪くても、宣教の業を担ったのである。私達も、霊に導かれるままに歩みたい。   難波信義牧師