2012年12月13日木曜日


「再出発」 (出エジプト記34:1-10)8月26日説教要旨

示された34章は、32章の「金の子牛像事件」に関する出来事の山場である。
神との契約のしるしである石の板を授けられたモーセは、シナイ山を下りるが、民は金の子牛像を造りそれを礼拝していた。それを見たモーセは激しく怒って、その石の板を投げつけ、砕いてしまう。

それは怒りの表出でもあったが、他方、この石の板(契約のしるし)によって民が滅ぼされるとの判断もあった。だからモーセは必死に執り成し、神への赦しを願う(以上、32-33章)。

モーセの必死の執り成しによって、神は、イスラエルの民のためにもう一度、チャンスを示す。契約を刻む石の板を用意させ、再契約を結ぼうと、神の方から語りかけてくださる(1-3節)。
特に、再契約にあたり、神はご自身の名を再度示しつつ、神の本質をはっきりと示された。「主、憐れみ深く恵みに富む神…、幾千代にも及ぶ慈しみを守り、罪と背きと過ちを赦す。(6-7節)」このままにイスラエルの民は赦され、神の民としてもう一度歩み出すことができた。

神と民との関係の回復・契約の再締結が豊かに描かれるこの場面だが、現代に生きる私たちにとっての石の板とはイエス・キリストである。主の十字架と復活によって、再契約が結ばれ、私たちは神の民として生きる。この原点を再確認して、感謝して歩みたい。  難波信義牧師