2012年12月13日木曜日


「神に属する者」(ヨハネ8:37-47) 9月9日説教要旨

「真理はあなたがたを自由にする(32節)」とのイエスの言葉を受けて、「我々はアブラハムの子孫だ」と反論したユダヤ人たち…。示された箇所は、このきっかけから始まった論争の部分である。
ここでイエスは「あなたたちはわたしを殺そうとしている。わたしの言葉を受け入れないからである(37節)」と決定的な事を告げる。これによってユダヤ人は自由ではない・真理ではないと言った。
「アブラハムの子孫」という言葉・その根拠だけで、自由だと訴えるユダヤ人だが、その自由によって何を成そうとしているかというと、イエスを「殺そうとしている」。

しかしイエスは「受け入れない自由」ではなく「受け入れる自由」を、「殺す自由」ではなく「生かす自由」を、その御生涯を通して示された。そして私たちを招く。「わたしの言葉にとどまるならば…
真理は、あなたがたを自由にする( 3132節)」と。このイエスに従って生きる事・イエスの言葉に生きる事・真の自由に生きる事が、私たちを「神に属する者」とする。

「神に属する者」としての自覚を新たにしつつ、「受け入れる自由」「共に在ろうとする自由」「愛する自由」を大切に、歩む者でありたい。
難波信義牧師