2014年5月15日木曜日

5月4日の説教要旨

「イエスは良い羊飼い」
(ヨハネ10:7-18) 難波信義牧師

「わたしは良い羊飼いである(11,14
節)」とイエスご自身が教えられた場面。
この言葉によって、私たち人間は羊であ
ると示される。「主は羊飼い」「人間は羊」
という構造は新約に限った事ではない。
詩編23編などにも「主は羊飼い」と始
まり、このような考えが旧約の時代から
あった事が分かる。さらに「わたしたち
は羊の群れ。道を誤り、それぞれの方角
に向かって行った(イザヤ53:6)」とあ
るように、旧約の時代から人間が、迷い
やすい羊のような存在である事も語られ
てきた。
だから私たちは聞き分けなければなら
ない。永遠の神の言葉を。実際、羊には
自分を導く羊飼いの声を聞き分ける能力
がある。迷い、自分の身を守れない羊は、
羊飼いの声を聞き分ける事によって、そ
れらを補う。このように私たちも、様々
な点で弱いけれども、羊飼いの声を聞き
分け、従う限り、正しい道へと歩む事が
出来、羊飼いの守りと導きの元で、豊か
に生きる事が出来るのである。
さらにイエスは言われる。「羊もわたし
を知っている(14節)」と。主に全てを
知られ、愛されている私たちは、どれだ
け主の事を知っているだろうか。主の招
き、導きを知っているだろうか。深い懺
悔と共に、御旨に聞き、従う歩みを成す
私たちでありたい。