10月19日 日曜礼拝説教
「聖地サンティアゴ巡礼・800kの旅」
信徒伝道日礼拝:中山葉子姉
今年の5月中旬から1ヶ月半近くスペ
イン北部にある大聖堂、サンティアゴ・
デ・コンポステーラを目指して800キロ
の旅をしてきた。そこはエルサレムと並
ぶ三大聖地のひとつで、使徒の一人・聖
ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の
亡骸が眠っていると言われている。
ここを訪れる巡礼者は年間17万人と
言われている。今回の旅でも様々な方々
との豊かな出会いと交わりがあった。ま
た、ピレネーの山を越え、澄み切った青
空、どこまでも広がるメセタの大地、麦
の緑とアマポーラの赤、さらに世界遺産
に登録されているいくつもの荘厳なカテ
ドラル…。これは歩いたからこそ見えた
景色であった。体調不良の長い道のりは
辛いこともあったが「神ともにいまして
(465番)」の讃美歌を歌い励まされた。
サンティアゴのオブラロイド広場に到
着すると、近くにいた巡礼者たちと皆で
喜び合い、証明書を手に、ミサに参加。
ボタフメイロ(香炉)の煙を浴び、シス
ターの美しい讃美歌を聞き、この場所に
立てた事に、今は亡き両親に感謝の気持
ちでいっぱいになった。
「主は羊飼い」「あなたがわたしと共
にいてくださる」(詩23編)と心から感
じることのできた、800キロの旅だった。
(文責:難波)