10月26日 の日曜礼拝 説 教 要 旨
「あなたを照らす輝き」
(ルカ11:33-36)
難波信義牧師
短くも分かりにくいイエスの教えであ
る。ここで「ともし火」とあるのは、イ
エスご自身の事である。そしてそこで輝
いているのは「神の愛」である。イエス
は神の愛の光を輝かせるために、この世
に置かれた「ともし火」なのだ。
さらに「あなたの体のともし火は目で
ある。目が澄んでいれば、あなたの全身
が明るいが、濁っていれば、体も暗い。
(34)」とも言われる。古代の人々は「目」
を体の「窓」のように考えていた。これ
を当てはめて考えると、その目(窓)が
澄んでいるか、濁っているかで、体に入
ってくる明るさもずいぶん違う。ゆえに、
私たちが輝いているか・いないかは、「と
もし火」であるイエスの側の問題なので
はなく、私たちの「目」の状態・私たち
の側の問題なのである。
「だから、あなたの中にある光が消え
ていないか調べなさい(35)」と主は言
われる(「あなたの中にある光」とは「と
もし火」から入って来た光の事)。ひたす
ら一心に、神の愛の光に向けて目を開い
ていたのに、日々の出来事・あらゆるも
のに心を奪われ、いつの間にか、生活か
ら輝きが消えてしまってはいないか。そ
の光が暗くなっていないか、それを点検
しなさいと言われる。