11月2日 日曜礼拝 の 説 教 要 旨
「主はわたしの羊飼い」
(詩編23編)
難波信義牧師
召天者記念礼拝にあたり、天に召され
た「友を包んだ主の光(讃385)」につい
て思い起こしたい。
詩人は確信に満ちて語る。「主は羊飼い、
わたしには何も欠けることがない」と。
人は生きていれば、様々な欠けを思い、
経験させられる。本来、一つ一つを失い
ながら生きるが人生だとも言える。しか
しこの詩人は、失われるものではなく、
今、与えられているものに目を留め、感
謝する。まるで、羊飼いがいてくれれば、
それで充分だと言わんばかりに。私たち
も人生の最後に差しかかった時に、この
詩人のように言える者でありたい。
さらに「死の陰の谷を行くときも、わ
たしは災いを恐れない」と、はっきり言
う。確かに「死の陰の谷」の暗さにしか
目が行かないならば、それは実に不幸な
ことだろう。問題の中でその問題にしか
目が行かない、病の中でその病にしか、
人生の終わりに「死」という現実にしか
目が行かないのは不幸である。この詩人
は「あなたがわたしと共にいてくださる」
という大きな恵み、その確信によって、
平安に満たされている。この詩人のよう
に、一つ一つの恵みと、そり確信によっ
て、召された人一人は「主の光」に包ま
れていた。覚えて、今を歩みたい。