2015年2月26日木曜日

11月2日 日曜礼拝 の 説 教 要 旨

「主はわたしの羊飼い」 (詩編23編)

 難波信義牧師

召天者記念礼拝にあたり、天に召され た「友を包んだ主の光(讃385)」につい て思い起こしたい。 詩人は確信に満ちて語る。「主は羊飼い、 わたしには何も欠けることがない」と。 人は生きていれば、様々な欠けを思い、 経験させられる。本来、一つ一つを失い ながら生きるが人生だとも言える。しか しこの詩人は、失われるものではなく、 今、与えられているものに目を留め、感 謝する。まるで、羊飼いがいてくれれば、 それで充分だと言わんばかりに。私たち も人生の最後に差しかかった時に、この 詩人のように言える者でありたい。 さらに「死の陰の谷を行くときも、わ たしは災いを恐れない」と、はっきり言 う。確かに「死の陰の谷」の暗さにしか 目が行かないならば、それは実に不幸な ことだろう。問題の中でその問題にしか 目が行かない、病の中でその病にしか、 人生の終わりに「死」という現実にしか 目が行かないのは不幸である。この詩人 は「あなたがわたしと共にいてくださる」 という大きな恵み、その確信によって、 平安に満たされている。この詩人のよう に、一つ一つの恵みと、そり確信によっ て、召された人一人は「主の光」に包ま れていた。覚えて、今を歩みたい。