2015年2月26日木曜日

11月9日の日曜礼拝 説 教 要 旨

 「あなたと共にいる」 (出エジプト3:7-15)

難波信義牧師

「モーセの召命」と呼ばれる場面。神 は、奴隷のように扱われていたイスラエ ル人をエジプトから解放するために、モ ーセを遣わそうとされる。神は、私たち 人間の苦しみに目を留めてくださる方で ある。どこか遠く・高い所におられるの ではなく、私たちの生きる現場・その歴 史・その現実にまで降って来てくださる のである。(7-8節)そして御業の実現の ために人間を用いる。 ところがモーセは神の言葉に対して難 色を示す。もっとも、モーセはエジプト からの逃亡者として外国で暮らしている 身であり、そこで家庭を作り平和に暮ら していた。歳を重ね、同胞を解放しよう などと言う情熱も失っていた。だから 「わたしは何者でしょう」と神に問うた。 しかし神にとって、モーセが何者なの か(つまりどういう状況であるか)は問 題では無い。その問いを無視して「わた しは必ずあなたと共にいる(12節)」と 言われる。神は遣わす者・用いる者と共 にいる。 この事実だけが、人間を導くのである。 そしてこの約束は、今を生きる私たちに も示される。私たちの生のきる場こそが、 遣わされた場である。そのために私たち 一人一人に言われる。「共にいる」と。