12月7日日曜礼拝 の 説 教 要 旨
「忍耐と慰め、希望の神」
(ローマ15:4-13)
難波信義牧師
パウロはここで、二つの表現を持って
神を表している。「忍耐と慰めの神(5節)」
と「希望の神(13節)」である。
信仰共同体において「同じ思いを抱く
(5節)」「心を合わせ声をそろえて(6節)
礼拝する、「互いに相手を受け入れる(7
節)」という、あたかも当然のことのよう
で、実は非常に難しい現実の中で、「忍耐
と慰めの神」を自覚していることは重要
である。何故なら神ご自身が私たちを堪
え忍び、キリストにおいて赦してくださ
った。そして今も、私たちに対して「忍
耐と慰めの神」なのである。私たちはこ
の神から「忍耐と慰め」を学び、この神
から「忍耐と慰め」をいただくのである。
また「聖書から忍耐と慰めを学んで希
望を持ち続けることができる(4節)」と
あるように、「忍耐と慰めの神」こそが
「希望の神」なのである。神は互いに異な
る者が心を合わせ、共に生きる事を望ん
でおられる。見回せば分裂の世界・その
現実にあって、神は今も赦し、受け入れ、
忍耐を持って、希望を豊かに示す。
私たちの身近な・小さな受け入れ合う
ことも、「希望の神」に連なり、遣わされ
ることであり、この世界に希望の神を示
す貴い働きなのである。自覚して、クリ
スマスに備えた