2015年2月26日木曜日

1月4日新年日曜礼拝説教 旨

 「あなたの救いを見た」 (ルカ2:22-40)

 難波信義牧師

 29-32節は「シメオンの賛歌」である。 老齢のシメオンは、その人生の最後に至 って「、この僕を安らかに去らせてくださ います」と賛美する。すなわち「満足で、 思い残すことはなく、安らかに去る(死 ぬ)のみだ」と言うのだ。そしてこの確 信は「わたしはこの目であなたの救いを 見たから」だと言う。 シメオンは「イスラエルが慰められる のを待ち望(25節)」んでいた。彼は、 世界が・社会がどんな状況になろうと、 神に顔を向け・未来に目を向け、「神の時」 を待ち望んでいた。また「、慰める」とい う言葉は、日本語にしてしまうと限定的 だが、聖書においては重要な言葉であり、 神からの驚くべき「回復の御業」を意味 する。シメオンはこの世界を、ただ「不 幸な世界」として見ていたのではない。 彼は、神に背いた世界を見ていた。そこ において「神の慰め」を待ち望み、救い 主を待ち望んでいた。 そのメシアの到来を彼は見た。それは 「救いが到来した」と叫ぶには、あまりに も小さく見える、一人の幼子…。しかし、 この幼子の誕生によって決定的な事が既 に起こったのだと、シメオンは確信し、 高らかに賛美したのである。 シメオンを導いた聖霊は、私たちの内 にも働いて、イエスとの出会いへと導く