2015年2月26日木曜日

 11月23日日曜礼拝の 説 教 要 旨

「わたしと一緒に」 (ルカ23:35-43)

 難波信義牧師

 降誕前節の中で、主の十字架の場面が 示されたが、この期間は信仰の基本に立 ち帰る時でもあるので、そこからこの場 面を見て行きたい。 特に、主の十字架の両側に立つ、二人 の犯罪人の十字架、その姿から示される。 彼らは結果的に、人生の最後に、主と出 会い、主に最も近い所にいることとなっ た。この大きな恵み・神の導きに対する、 人間の反応が、二人の犯罪人に象徴的に 描き出されている。 一人はイエスに言った。「メシアなら、 我々を救ってみろ」と。それは自分の考 える勝手な期待にメシアを押し込め、自 分にとって無力なメシアを拒絶し、のの しる人間の姿である。 それに対して、もう一人は神への畏れ と、悔い改めを持ってイエスに言った。 「あなたの御国においでになるときには、 わたしを思い出してください(42節)」 と。彼はイエスこそ、罪の赦しと、しが らみから解放を成す権限をお持ちの方な のだとの信頼を持って、このように求め た。そしてイエスは「あなたは今日わた しと一緒に楽園にいる」と宣言した。神 の恵みは豊かに届き、その恵みは無駄に はならなかった。 この恵みは私たちにも届いている。無 駄にすることなく、主と共に歩みたい。