11月23日日曜礼拝の 説 教 要 旨
「わたしと一緒に」
(ルカ23:35-43)
難波信義牧師
降誕前節の中で、主の十字架の場面が
示されたが、この期間は信仰の基本に立
ち帰る時でもあるので、そこからこの場
面を見て行きたい。
特に、主の十字架の両側に立つ、二人
の犯罪人の十字架、その姿から示される。
彼らは結果的に、人生の最後に、主と出
会い、主に最も近い所にいることとなっ
た。この大きな恵み・神の導きに対する、
人間の反応が、二人の犯罪人に象徴的に
描き出されている。
一人はイエスに言った。「メシアなら、
我々を救ってみろ」と。それは自分の考
える勝手な期待にメシアを押し込め、自
分にとって無力なメシアを拒絶し、のの
しる人間の姿である。
それに対して、もう一人は神への畏れ
と、悔い改めを持ってイエスに言った。
「あなたの御国においでになるときには、
わたしを思い出してください(42節)」
と。彼はイエスこそ、罪の赦しと、しが
らみから解放を成す権限をお持ちの方な
のだとの信頼を持って、このように求め
た。そしてイエスは「あなたは今日わた
しと一緒に楽園にいる」と宣言した。神
の恵みは豊かに届き、その恵みは無駄に
はならなかった。
この恵みは私たちにも届いている。無
駄にすることなく、主と共に歩みたい。