2015年2月26日木曜日

1月18日の 日曜礼拝説 教 要 旨

「しかし、お言葉ですから」 (ルカ5:1-11)

難波信義牧師

全くの不漁で途方に暮れながら網の手 入れをしているシモン・ペトロのもとに、 イエスと、イエスを求める群衆が押し寄 せてきた。その上、イエスがペトロの舟 に乗り込んだために、この騒ぎを無視で きない状況に追い込まれてしまう。イエ スは群衆と距離を置いて(舟と岸)、教え はじめるが、最も近くで聞くペトロには 「群衆への語りかけ」でしかなかった。 しかし突如「自分へ語りかけ」として のイエスの言葉が響く。「網を降ろし、漁 をしなさい」と。従順が問われる言葉で ある。そしてペトロは、思わず口をつい て出た不満(5節前半)と共に、「お言葉 ですから(5節後半)」と、主の言葉に従 った。その結果、大漁が待っていた。 どんなに葛藤があり、理解出来なくと も、主の言葉に従った者だけが体験でき る事がある。ペトロにとって、それは生 ける神との出会いであった。そのため彼 はひるんで「わたしは罪深い者です」と 告白するが、イエスはなお、「恐れること はない」と語り、ペトロに新しい使命を 与える。「今から後、あなたは人間をとる 漁師になる」と…。主によって捕らえら れた者が、主と共に捕らえる者にされた のである。 主の言葉を「私への語りかけ」として 受け入れ、従う所から、全てが始まる。